先日、品川プリンスシネマにて太田隆文監督の新作映画『向日葵の丘 1983年・夏』を見てきた。
ここを見てくださっている方はご存知かと思うが太田監督は『太陽娘と海』や『モーニング刑事。』など初期のモーニング娘。の映像作品に関わられた方。
亡くなったカントリー娘。(になる前)の柳原尋美さんの映像やお話をたくさん残してくれたことで覚えていらっしゃる方もいると思う。
太田監督の初映画監督作品『ストロベリーフィールズ』の時のインタビューやブログで、そこにあった思いを聞き、また数々の思い出話を載せていただき、それ以来応援させていただいている(いや、追いかけていると書いた方が正しいか 笑)。
その後、書道を題材にした『青い青い空』や原発問題に向き合った『朝日のあたる家』を制作。そして最新作が今回見てきた『向日葵の丘』となる。
前売り券を渋谷で買ったので、渋谷で公開されたら見ようかどうしようか考えていたところ、太田監督が品川の映画館に来るという話なので、ちょうどそちら方面に出る予定もあったので、「これは!」と思い、その日に見ることに決めた。
映画は主人公・多香子が自分が高校生だった1983年を回想することで物語が進んでいく。その辺詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうので難しいところだが、最初はリンクしなかった現代と過去が物語が進むにつれ、どんどん繋がっていくことが、この映画の見所ではないかと思う。
メインキャストを演じる<現代の>常盤貴子さんら3人と<1983年の>芳根京子さんら3人の役が映画が進むにつれ、同じ人物に見えてくる。それが楽しくもあり、物語の流れにおいて悲しくもある。
この高校生で1983年という時代、自分は少し下の世代なのでどこまでリアルに感じられるだろうかと見る前は少し不安があったが、学校の様子といい街並みといい、素直に受け入れることが出来た。
1983年で高校生3年生ということは『金八先生』の1期・2期(放映が1979・80年)の頃の生徒たちがちょうどその世代にあたる。再放送で見ていた杉田かおるやマッチや加藤優(直江喜一)たちの3年後の世界なんだなと、そんなこともふと思う。
また、映画を見ていて街並み・風景を単独で抜いたカットが多いようにも感じられた。これがまた綺麗な映像で、この映画の舞台となった静岡県・島田市にとってはこの映画が街の記録にもなるだろうと思った。
映像を撮ったのは三本木久城カメラマン。太田監督の作品にはこの方あり!で、これまた初期のモーニング娘。の映像作品に関わっていた方。昭和の時代の街の景色、そして現代との対比、そこにノスタルジーが現れていて物悲しくも美しい。
主人公・多香子が帰郷して30年ぶりに街を歩き、そして実家へ入る時に見せた葛藤の表情まで、そこに自分はグッと引き込まれた。セリフは少なく映像だけで語りかけてくる、そこにある「間」が切ないのだ。多香子の気持ちがスクリーンから溢れていた。
それと、この映画には映画好きにはきっとたまらないであろう会話が多数盛り込まれている。もし詳しく知っていたら、主人公たちが交わす会話に出てくる名優や名作の数々の名前、それに対するコメントなど、きっとマニア心をくすぐるものになっているのだろうなと想像できた。
特にあるシーンに出てくる8ミリのフィルムの種類と解説など、きっとマニアにはたまらないのだろう。
マニア心といえば、最初に出てきた主人公の部屋に貼ってあった『青い青い空』のpart2と『不揃いのいちごたち』のポスターや、平沢いずみさん演じる元女優の役名が「マリン」であったりしたことは自分的にくすぐられた。
「マリン」の役名は『太陽娘と海』の主人公で建みさとさんが演じていた「DJマリン」から来ているのだろうか? 気になるところである。「マリンのFM100」なんてセリフが頭をよぎる(笑)
さてさて、公開中でもあるし、長くもなってきたので、この辺にしたいところで、最後に一つ。
太田監督作品、確実に映画の撮影規模が大きくなってるんだなあと感じる。もちろん規模の大きさで映画の良し悪しが決まるわけじゃないが、出演した俳優さんたち、多数の市民俳優と地元の協力、撮影期間もかな? とにかく支持する背景が大きくなっているような気がするのだ。
これはそこに良い関係があるんだろうなと思わずにはいられない。そして今回の繋がりがまた新たな繋がりを生んで、なんだかまた次の作品で「ドバっ」と来そうな気がするのだ。なんだかそんなことを考えてしまうエンディングでもあったのだ。切ない中に感じる温かさというか、ほっこりする気持ちとでもいうか・・・
全体を通してみても優しい気持ちになれる映画だったなぁ。涙腺は基本的に弱いんで、そこいら辺は書かないでおきます(笑)
ということで、監督、ありがとうございました。
お会いできて嬉しかったです!
公開がまだまだ続きますが、お体気を付けてください!
ここを見てくださっている方はご存知かと思うが太田監督は『太陽娘と海』や『モーニング刑事。』など初期のモーニング娘。の映像作品に関わられた方。
亡くなったカントリー娘。(になる前)の柳原尋美さんの映像やお話をたくさん残してくれたことで覚えていらっしゃる方もいると思う。
太田監督の初映画監督作品『ストロベリーフィールズ』の時のインタビューやブログで、そこにあった思いを聞き、また数々の思い出話を載せていただき、それ以来応援させていただいている(いや、追いかけていると書いた方が正しいか 笑)。
その後、書道を題材にした『青い青い空』や原発問題に向き合った『朝日のあたる家』を制作。そして最新作が今回見てきた『向日葵の丘』となる。
前売り券を渋谷で買ったので、渋谷で公開されたら見ようかどうしようか考えていたところ、太田監督が品川の映画館に来るという話なので、ちょうどそちら方面に出る予定もあったので、「これは!」と思い、その日に見ることに決めた。
映画は主人公・多香子が自分が高校生だった1983年を回想することで物語が進んでいく。その辺詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうので難しいところだが、最初はリンクしなかった現代と過去が物語が進むにつれ、どんどん繋がっていくことが、この映画の見所ではないかと思う。
メインキャストを演じる<現代の>常盤貴子さんら3人と<1983年の>芳根京子さんら3人の役が映画が進むにつれ、同じ人物に見えてくる。それが楽しくもあり、物語の流れにおいて悲しくもある。
この高校生で1983年という時代、自分は少し下の世代なのでどこまでリアルに感じられるだろうかと見る前は少し不安があったが、学校の様子といい街並みといい、素直に受け入れることが出来た。
1983年で高校生3年生ということは『金八先生』の1期・2期(放映が1979・80年)の頃の生徒たちがちょうどその世代にあたる。再放送で見ていた杉田かおるやマッチや加藤優(直江喜一)たちの3年後の世界なんだなと、そんなこともふと思う。
また、映画を見ていて街並み・風景を単独で抜いたカットが多いようにも感じられた。これがまた綺麗な映像で、この映画の舞台となった静岡県・島田市にとってはこの映画が街の記録にもなるだろうと思った。
映像を撮ったのは三本木久城カメラマン。太田監督の作品にはこの方あり!で、これまた初期のモーニング娘。の映像作品に関わっていた方。昭和の時代の街の景色、そして現代との対比、そこにノスタルジーが現れていて物悲しくも美しい。
主人公・多香子が帰郷して30年ぶりに街を歩き、そして実家へ入る時に見せた葛藤の表情まで、そこに自分はグッと引き込まれた。セリフは少なく映像だけで語りかけてくる、そこにある「間」が切ないのだ。多香子の気持ちがスクリーンから溢れていた。
それと、この映画には映画好きにはきっとたまらないであろう会話が多数盛り込まれている。もし詳しく知っていたら、主人公たちが交わす会話に出てくる名優や名作の数々の名前、それに対するコメントなど、きっとマニア心をくすぐるものになっているのだろうなと想像できた。
特にあるシーンに出てくる8ミリのフィルムの種類と解説など、きっとマニアにはたまらないのだろう。
マニア心といえば、最初に出てきた主人公の部屋に貼ってあった『青い青い空』のpart2と『不揃いのいちごたち』のポスターや、平沢いずみさん演じる元女優の役名が「マリン」であったりしたことは自分的にくすぐられた。
「マリン」の役名は『太陽娘と海』の主人公で建みさとさんが演じていた「DJマリン」から来ているのだろうか? 気になるところである。「マリンのFM100」なんてセリフが頭をよぎる(笑)
さてさて、公開中でもあるし、長くもなってきたので、この辺にしたいところで、最後に一つ。
太田監督作品、確実に映画の撮影規模が大きくなってるんだなあと感じる。もちろん規模の大きさで映画の良し悪しが決まるわけじゃないが、出演した俳優さんたち、多数の市民俳優と地元の協力、撮影期間もかな? とにかく支持する背景が大きくなっているような気がするのだ。
これはそこに良い関係があるんだろうなと思わずにはいられない。そして今回の繋がりがまた新たな繋がりを生んで、なんだかまた次の作品で「ドバっ」と来そうな気がするのだ。なんだかそんなことを考えてしまうエンディングでもあったのだ。切ない中に感じる温かさというか、ほっこりする気持ちとでもいうか・・・
全体を通してみても優しい気持ちになれる映画だったなぁ。涙腺は基本的に弱いんで、そこいら辺は書かないでおきます(笑)
ということで、監督、ありがとうございました。
お会いできて嬉しかったです!
公開がまだまだ続きますが、お体気を付けてください!
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