フジの中に見るアイドリング(1)
http://blog.livedoor.jp/m-16_67297/archives/52572330.html

の続き。



ここからは妄想の類の話に移行。

最近解散報道のあったフジテレビ発信のアイドル・アイドリング!!!。

これが元は2006年にフジのデジタル事業(CSや動画配信等)の立ち上げ時にその第一弾の番組として決まった「アイドリング!!!」という番組発のアイドルで、メンバーもまったくの素人やあるいは元から芸能活動している人もいたりと展開を模索する感じでのスタートだった(事務所には全員所属していたが)。

当初はフジのバラエティ制作班が総力を挙げて応援すると言われていたらしいが、どうやらそうはならず、特に肝心の歌方面である音組(音組もバラエティ制作班の一つ)からお声がかからず苦しい展開となったことは否めない。

音組の作るゴールデンタイムの番組『HEY!HEY!HEY!』に出演できたのはわずかで、本当にフジ発信のアイドルなのかという有様だ。

2008年と09年の2回は両方ともAKB48と共演。
初出演時の披露曲はなぜか当時発売した名曲『Snow celebration』ではなく、コミカル路線の『モテ期のうた』だった。(ちなみにAKBは『ロマンス、イラネ』で出演。秋元氏もスタジオに様子を見に来ていた)

2008年の時に両グループの絡み方が上手くいったせいか、その後テレビ局の垣根を越えてコラボに発展(当時AKBは日テレの深夜番組だけでバラエティのレギュラーをやっていた)。2回目の時は「AKBアイドリング!!!」としてコラボ曲を披露した。

2011年時の出演は2回ともブレイク前夜のアイドルを取り上げる「アイドルの祭典」と銘打った回。
他のアイドルも多数いる中での出演だったが、この2回目の時に出ていたのがももクロだった。(アイドリングは『Don't think feel』、ももクロは『Z伝説』の頃)


なぜ当初予定されていた通りにフジテレビはアイドリング!!!を推さなかったのだろう。

一部ではフジ内部の派閥争いに巻き込まれているからなどと言われているがどうだろう?

フジのバラエティ班は横澤彪氏率いる「横澤班」と石田弘氏率いる「石田班」、それと王東順氏率いる『王班』に分かれていたと言われている(1990年代くらいまで)。派閥争いというかただ単にライバル関係にあったということだけなのかもしれないが。

ここで整理するためにそれぞれの班のプロデューサー・ディレクター陣を見てみる。(必要箇所だけ抜粋)

(敬称略)

●横澤班

小畑芳和・吉田正樹・片岡飛鳥・栗原美和子


●石田班

港浩一・水口昌彦・渡邊俊介・神原孝


●王班

井上信悟・水口昌彦・神原孝

(重複があるのは若手の頃でもあり異動等もあったと思われる)


また1970年代から80年代にかけて『夜のヒットスタジオ』をヒットさせた疋田拓氏が現在の音組の基礎を築いた人物と言われ、疋田班の構成は以下の通り(同じく抜粋)

●疋田班

井上信悟・渡邊光男・水口昌彦・きくち伸


もっと細かく見ていけば所謂班長クラスを除いては班移籍もけっこうあったようなので、現在においてこの出身班で対立とかそういうことはないのだろう。実際にかつての部下たちが今では偉くなって共同で作っている番組もよく見かけることだし。

また各人物の詳細については書ききれないので割愛する(検索すればすぐ出ます)。
分かっていた方が流れは見えてくると思うが、そこまで冗長にはできない。

基本的にこういった流れがある中で、この班関係が横断的になっていったのが1990年代後半のことと思われる。フジテレビのお台場移転が1997年なので、その影響もあるのかもしれない。

(ちなみにモーニング娘。の中澤さんがオーディションを受けていた1997年当時、審査終わりに東京に来た記念にとお台場観光に連れていかれている→詳しくは「散歩道4」http://blog.livedoor.jp/m-16_67297/archives/51791855.htmlまで)



さて話を戻して、アイドリング!!!を立ち上げ当初から2013年半ばまでプロデュースしていたのは門澤清太氏で、それは2006年にちょうど立ち上げになった先述のデジタルコンテンツ局に異動になったからだった。

門澤氏は2013年にアイドリング!!!のプロデュースを離れることになった後も総合開発局メディア開発センター(デジタルコンテンツ局の後身)に在籍。


現在プロデューサーを務める神原孝氏は2006年当初からチーフプロデューサーであったものの途中で異動等もあり全期間携わっていたというわけではない。

神原氏はとんねるずの野猿(テレビスタッフのユニット)に参加、後に『クイズ!ヘキサゴン』のプロデューサーとなり、羞恥心やPaboなどのヒットに携わった。現在アイドリング!!!の解散報道等でコメントを出しているのはこの方だ。

どうもツイッター等での反応を見る限り、アイドリング!!!ファンからはすこぶる評判が悪いようだが、ここではファン側からの要素は除いて話を進めてみる。



2006年の門澤氏・神原氏という2人の存在は上記に書いた通りだが、アイドリング!!!はもう一人ゼネラルプロデューサーとして吉田正樹氏が上位に存在している。

吉田正樹氏は現在ワタナベエンターテインメントの会長を務め、その夫人はワタナベエンターテインメント代表取締役社長・渡辺プロダクション代表取締役会長の渡辺ミキ氏である。分かりやすく言えば現在はナベプロのお偉いさんである。

フジテレビとナベプロは番組制作などで密接に関わっていて、二人の関係もその象徴とされていた。

その吉田氏がフジテレビを退社したのは2009年1月1日のこと。つまり2008年末をもってアイドリング!!!のGPからは離れたということになる。

ナベプロに所属するアイドリング!!!メンバーは現在では三宅ひとみさん・橋本姉妹・高橋胡桃さん・玉川来夢さんの5名。

かつて所属していた小泉瑠美さん(現在は長谷川瑠美に改名)がアイドリング!!!結成当初のメンバーで、歌では中心を担うメンバーだったが2009年1月18日のライブ中に卒業を発表し、同日そのまま卒業。

同年3月には結成メンバーの加藤沙耶香さん・江渡万里彩さん・滝口ミラさんと2期生のミシェル未来さんの4名が卒業。

4月には3期生3人が加入し、また前述のAKBとのコラボ曲が発売され、いろんな番組でも両グループの選抜メンバーによる共演が見られた。


これらを見ていくと2009年が一つの山場になっていると考えてもいいのではないだろうか。

ここで紐解いていかなければならないのは吉田氏の影響力だと思うが、これは確たる証言等がないので憶測の範囲から踏み出すことができないでいる。

吉田氏の立ち位置の考え方によって複数の見方が出来、仮定の上に仮定を重ねるのでややこしい。

例えば、吉田氏のフジ内における影響力の強さがアイドリング!!!の番組出演に影響していたとしたら・・・(当時で言えば神原さんやきくちさんよりも上の立場になると思うので)

2008年から翌年にかけての『HEY!HEY!HEY!』等への出演・AKBとのコラボは吉田さんがいたからこそであり、吉田さんが退社したことによってそれらはなくなっていった。つまり門澤さんではきくちさんの音組番組には出られないのかもしれないという憶測。


今度は逆に吉田さんが辞めたからこそAKBとのコラボはあり得たのか?と考えてみる。
確かに吉田さんは横澤班の流れにいて、秋元氏と親しい石田班との距離はあるのかもしれない。その吉田さんが抜ければ秋元氏はアイドリング!!!と組みやすくなるという仮定ができる。

AKBアイドリングにはAKBサイドからはナベプロ所属者は参加していない。しかし、アイドリング!!!側には三宅さんがいる。AKBサイドにしても入るとしたら柏木さんだが、まだ大島麻衣さんとかいた頃なので人選的には入ってなくても仕方ないのかなと思う。
この仮定からは吉田さんが辞めたからAKBアイドリングが出来たという考えは難しいと感じた。


AKBは言うまでもなく秋元氏のプロデュースであって、秋元氏はとんねるずと数多く番組を作ってきた間柄であり、おニャン子クラブも含めフジの石田弘氏とと共に多くの成功を収めてきている。

その関係だと神原さんもその流れに入っていてもよさそうだが、どうもすっきりとはしない。ヘキサゴンやレッドカーペットの制作を見てもその流れにあるとは思えず、神原さんは流れとして別になっているのかなと思う。


2009年には6月にかつて音組を率いていた水口さんもポニーキャニオンへ出向になっている。この水口さんからきくちさんへの音組委譲の過程も良く分からず、チェキッ娘解散の後、いつの間にかきくちさんの組織になってしまったという印象が強い。

まあ理由を公表する必要などないのだが、1998年前後のモーニング娘。とチェキッ娘への関わり方とその後の対応、2002年ごろのメディア展開等考えると、どうもそこにも二人の間に温度差があったように感じる。

きくちPの音組ブログ「水口昌彦 大壮行会 スペシャル」2009年6月31日
ttp://otogumi.fujitv.co.jp/lovekp/E20090629001.html(直リンしないのでコピペしてください)

ここに吉田さんや水口さんの話が出てくる。けっきょく翌日に水口さんの話はなく、その後も水口さんはポニーキャニオンに行ったままなので、なにも具体的なことが分からない・・・

真相は知る由もないし、見つかることでもない。
仮定を繰り返してみたが、この2009年までの部分をまとめてみると(以前書いた「生演奏は正義か?」の内容も含め)・・・

1.石田さんや港さんのバラエティ王道グループ
2.かつての疋田氏の姿を追い求めるのか?きくちさん
3.それらとは違う路線にいる神原さんや門澤さん
三者と等距離にいてちょうどいいバランス取りになった吉田さん

というイメージが自分の中でぼんやりと思い描けた。ここから吉田さんが抜けて状況が変わっていくのが2009年以降のアイドリング!!!なのかなと。


(続く)