アイドル戦国時代という言葉をよく耳にする。
例えとして分かりやすいので自分もよく使うのだが、問題点をちょっと考えてみることにした。あまり深くはやってないので、お酒飲んで管巻いているだけと思ってくれれば。
確かにグループの多さという意味では戦国時代なのだろう。
メジャーどころから秋葉を中心とした地下アイドル、そして地方アイドルまで、すべてを網羅しようと思ってももはやそれは不可能。
それ程たくさんのグループが存在しているし、網羅するには余程の財力と時間と根気強さが求められる。
しかしこれは以前にも書いたが、それだけの供給に対して需要のバランスが取れているとは思えず、明らかに供給過剰だと感じている。おそらくアイドルという本業だけで食べているのはメジャーどころのごくわずかな数だろう。裏方にしてもその数を支えるだけの仕事をこなせる(デキる)スタッフがいるとはちょっと考えにくい。
これらが招くことは間違いなく質の低下だ。
育成が不十分だったり、衣装や楽曲という芸能部分での質の低下を招く。実際芸能スクールや事務所で何年もレッスンしたグループもいれば、中にはとんでもない歌やダンスを披露するグループもいる。
育成的な目、生暖かい目で見ていくことも一つのアイドルウォッチングの形かもしれないが、自分はそこまで生暖かく見ることは出来ない。
やはり「芸能界」という世界でやる以上は最低限ここまではという限度がある。
歌やダンス、容姿やMCでもいい。どこか魅せる部分がなければそれは一般人と変わりなく、そこに追いかける情熱を傾けられるかといえば自分は無理だ。
またこれも以前に書いたことだが、アイドルの世界に「プロ」と「アマ」という境界を設けてもアリだなと思っている。概念としてだが、ある程度のものを見せられるプロと、そこまでたどり着いてない部活の延長のアマの区別があった方がこの先健全な方向にいくのではと考えるのだ。
例えば学校の部活にダンス部や軽音楽部と同様に「アイドル部」が存在する日が来てもいい。そういうノリでいつかは「アイドル甲子園」ができ、そこで活躍すればプロへ行くことになる。
これだけどこもかしこもアイドルであれば、ある程度システム的なものが求められる日がいつか来る。
システム的なものを求める理由の一つに、彼女たちが夢破れて辞めた後の、そのバックアップの無さが気になっているということがある。
福田さんを追い続けた自分が言えることでもないのだが、今の時代、一回名前が公に出てしまえば、その経歴というのはなかなか消せない。福田さんのように勤務先に押しかけられたり週刊誌に付きまとわれたり、一般人に戻った後もなかなか平穏な日々が戻らない例だってある。
ただアルバイトをしているだけなのにそれが好奇の目に晒され、いつまでも自由の身になれない。
自分の仕事上での知り合いに子役をやっていた子がいるのだが(とっくの昔に辞めた)、子供の頃の写真等がネットで検索してすぐに出てきてしまうのは、仕方がないとはいえ気分はよくないと言っていた。だから極力見て見ぬふりをしていると。
それが10年くらい前の話なので、今の時代だったらなおさらのこと。そうしたリスクを背負っていると分かってないと怖い。商店街のライブだからといって気軽に出てしまえば、場合によってはそれが自分の知らないところで一生消えないデータとして残っていくのだ。
また金銭的なことに関しても、その経歴を目当てにした所謂「悪い大人」が近寄ってくることも大いにありうる。芸能事務所等が全部が全部面倒を見るべきとは思わないが、引退後・廃業後のガイドラインというか、アイドル期間の短さに比してのその後の長い人生へのリスク説明が足りてないのではないかなと感じる。
そういう意味でシステム的なものをなんとなくでもいいので作って、上手くやっていけないものなのかなと考えている。
夢だけ見させて使えなくなったら、はいおしまい。
そういうことをやっていたら人数の少ないうちはまだいいが、増えてきたらこの先どこかで問題になる。
また、おそらく今だって表に出ていないだけでトラブルは多数生まれているのではないかと思う。
まだ大きな事件は起きてないが、これだけ業界として膨れ上がっているとちょっと不安だ。
そしてひいてはそれが業界的な縮小・自粛の流れを生む可能性もあるわけで、ちょっと怖い。
かといって単純に法的に規制すればいいというわけでもなく、そこが「芸能人」という難しい部分ではあると思う。
さて。
戦国時代といえば大きなうねりでいえば、小さいところは淘汰されていき、徐々に大きい勢力に収束され、そして大勢力同士の衝突になって統一を迎える。
はて、ではこのアイドル乱立状態は例えたらいつになるのだろうか。
現在はむしろ大勢力から分かれていって、そのパイを奪い合っている状態だと思うのだが。
あえて言うなら戦国初期、旧来の守護勢力も強くて、尚且つ国人層の台頭が激しかった1500年過ぎといったところか。
ここから先は質もさることながら、活動を支えるだけの資金力、外交力の獲得も問題になっていく。
資金面については大手事務所ですら「なんでその衣装?」などとその資金繰りに疑問を感じることもあるので、小さいところはもっと苦しいだろう。
そう考えると、やはりある程度の規模の芸能事務所に入り、きちんとレッスンを受け、お金をかけてプロモーションしてもらうしか、アイドルとしての成功は見えてこない(ここでいう成功とは所謂「売れる」という面でのこと)。
この先その構図を覆すグループが出てくるかもしれないが、今のところ自分は気付いていない。
戦国時代といえば昔は北条早雲が一介の素浪人から這い上がったように言われていたが、実はまったくそんなことはなく家柄もしっかりとした室町幕府の要職の一門の出身だった。
そこから血縁や巡りあわせで勢力を広げていった。
それと同じことなのかもしれない。
もちろん本人の資質とその努力の問題もあるけれど。
もし今後違う形でどこかのグループがメジャーの舞台に現れてきたら、それこそ画期的出来事になる。
そんなことが果たしてあるのかないのか、楽しみにしておこう。
今回はマイナス面を掘り下げたので、次回はプラス面というか、面白そうな映像でも単純に探ってみようと思う。
書き溜めておいたストックがなくなるので、更新頻度は落ちるかも(笑)
あと、やはりこういう感じの更新は筆が進まないな…
例えとして分かりやすいので自分もよく使うのだが、問題点をちょっと考えてみることにした。あまり深くはやってないので、お酒飲んで管巻いているだけと思ってくれれば。
確かにグループの多さという意味では戦国時代なのだろう。
メジャーどころから秋葉を中心とした地下アイドル、そして地方アイドルまで、すべてを網羅しようと思ってももはやそれは不可能。
それ程たくさんのグループが存在しているし、網羅するには余程の財力と時間と根気強さが求められる。
しかしこれは以前にも書いたが、それだけの供給に対して需要のバランスが取れているとは思えず、明らかに供給過剰だと感じている。おそらくアイドルという本業だけで食べているのはメジャーどころのごくわずかな数だろう。裏方にしてもその数を支えるだけの仕事をこなせる(デキる)スタッフがいるとはちょっと考えにくい。
これらが招くことは間違いなく質の低下だ。
育成が不十分だったり、衣装や楽曲という芸能部分での質の低下を招く。実際芸能スクールや事務所で何年もレッスンしたグループもいれば、中にはとんでもない歌やダンスを披露するグループもいる。
育成的な目、生暖かい目で見ていくことも一つのアイドルウォッチングの形かもしれないが、自分はそこまで生暖かく見ることは出来ない。
やはり「芸能界」という世界でやる以上は最低限ここまではという限度がある。
歌やダンス、容姿やMCでもいい。どこか魅せる部分がなければそれは一般人と変わりなく、そこに追いかける情熱を傾けられるかといえば自分は無理だ。
またこれも以前に書いたことだが、アイドルの世界に「プロ」と「アマ」という境界を設けてもアリだなと思っている。概念としてだが、ある程度のものを見せられるプロと、そこまでたどり着いてない部活の延長のアマの区別があった方がこの先健全な方向にいくのではと考えるのだ。
例えば学校の部活にダンス部や軽音楽部と同様に「アイドル部」が存在する日が来てもいい。そういうノリでいつかは「アイドル甲子園」ができ、そこで活躍すればプロへ行くことになる。
これだけどこもかしこもアイドルであれば、ある程度システム的なものが求められる日がいつか来る。
システム的なものを求める理由の一つに、彼女たちが夢破れて辞めた後の、そのバックアップの無さが気になっているということがある。
福田さんを追い続けた自分が言えることでもないのだが、今の時代、一回名前が公に出てしまえば、その経歴というのはなかなか消せない。福田さんのように勤務先に押しかけられたり週刊誌に付きまとわれたり、一般人に戻った後もなかなか平穏な日々が戻らない例だってある。
ただアルバイトをしているだけなのにそれが好奇の目に晒され、いつまでも自由の身になれない。
自分の仕事上での知り合いに子役をやっていた子がいるのだが(とっくの昔に辞めた)、子供の頃の写真等がネットで検索してすぐに出てきてしまうのは、仕方がないとはいえ気分はよくないと言っていた。だから極力見て見ぬふりをしていると。
それが10年くらい前の話なので、今の時代だったらなおさらのこと。そうしたリスクを背負っていると分かってないと怖い。商店街のライブだからといって気軽に出てしまえば、場合によってはそれが自分の知らないところで一生消えないデータとして残っていくのだ。
また金銭的なことに関しても、その経歴を目当てにした所謂「悪い大人」が近寄ってくることも大いにありうる。芸能事務所等が全部が全部面倒を見るべきとは思わないが、引退後・廃業後のガイドラインというか、アイドル期間の短さに比してのその後の長い人生へのリスク説明が足りてないのではないかなと感じる。
そういう意味でシステム的なものをなんとなくでもいいので作って、上手くやっていけないものなのかなと考えている。
夢だけ見させて使えなくなったら、はいおしまい。
そういうことをやっていたら人数の少ないうちはまだいいが、増えてきたらこの先どこかで問題になる。
また、おそらく今だって表に出ていないだけでトラブルは多数生まれているのではないかと思う。
まだ大きな事件は起きてないが、これだけ業界として膨れ上がっているとちょっと不安だ。
そしてひいてはそれが業界的な縮小・自粛の流れを生む可能性もあるわけで、ちょっと怖い。
かといって単純に法的に規制すればいいというわけでもなく、そこが「芸能人」という難しい部分ではあると思う。
さて。
戦国時代といえば大きなうねりでいえば、小さいところは淘汰されていき、徐々に大きい勢力に収束され、そして大勢力同士の衝突になって統一を迎える。
はて、ではこのアイドル乱立状態は例えたらいつになるのだろうか。
現在はむしろ大勢力から分かれていって、そのパイを奪い合っている状態だと思うのだが。
あえて言うなら戦国初期、旧来の守護勢力も強くて、尚且つ国人層の台頭が激しかった1500年過ぎといったところか。
ここから先は質もさることながら、活動を支えるだけの資金力、外交力の獲得も問題になっていく。
資金面については大手事務所ですら「なんでその衣装?」などとその資金繰りに疑問を感じることもあるので、小さいところはもっと苦しいだろう。
そう考えると、やはりある程度の規模の芸能事務所に入り、きちんとレッスンを受け、お金をかけてプロモーションしてもらうしか、アイドルとしての成功は見えてこない(ここでいう成功とは所謂「売れる」という面でのこと)。
この先その構図を覆すグループが出てくるかもしれないが、今のところ自分は気付いていない。
戦国時代といえば昔は北条早雲が一介の素浪人から這い上がったように言われていたが、実はまったくそんなことはなく家柄もしっかりとした室町幕府の要職の一門の出身だった。
そこから血縁や巡りあわせで勢力を広げていった。
それと同じことなのかもしれない。
もちろん本人の資質とその努力の問題もあるけれど。
もし今後違う形でどこかのグループがメジャーの舞台に現れてきたら、それこそ画期的出来事になる。
そんなことが果たしてあるのかないのか、楽しみにしておこう。
今回はマイナス面を掘り下げたので、次回はプラス面というか、面白そうな映像でも単純に探ってみようと思う。
書き溜めておいたストックがなくなるので、更新頻度は落ちるかも(笑)
あと、やはりこういう感じの更新は筆が進まないな…
コメント
コメント一覧 (2)
その後の活動が良い方向に転がるにしろ悪い方向に転がってしまうにしろ、本名が知れ渡ってしまっているというのは、良い材料には成り得ないということになったようですが。
この話はもう少し進められそうな感じですね。今後に向けての問題提起という意味でも「見てる側」として考えておいて損はないかなと。提供する側は言いにくい部分もあると思うので、こちら発信というのも大事かもしれません。