今日は遠出する用がありまして、ついでに『愛の種』のロケ地に寄りました。
ガッツリ巡礼という訳ではなかったので、サラッと撮った写真はツイッターの方に上げておきました。

何度行っても思うんですが、あの辺って手軽に富士山を撮影するには絶好の場所ですな。牧草地が続くので展望が開けているのが何とも気持ちいい。


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安倍さんから繋がってまた次の話へ。

当サイトでたびたび取り上げるSKE48の佐藤実絵子さん。

安倍さんに憧れ、安倍さんの卒業式に感動していた彼女がまだアイドルとして現役で活動しているのだと思うと素直に頭が下がる。
2008年に始まったSKE48。現在わずか5名にまで減ってしまった初期メンバーの一人。
並大抵の努力では務まらないだろうし、タフな精神力がなければ続けられないはずだ。
「継続は力なり」とは彼女の座右の銘らしいが、まさにその言葉を地で行く彼女には敬意を払う。

彼女はかつてAKBに大堀さんや野呂さんがいた頃のような、グループにとってバラエティに富んだメンバー構成になくてはならない存在になっている。古くはモーニング娘。の中澤さんのように。
特にSKE48は近年中心メンバーの卒業が多いので(中心と書くと語弊があるがAKBで言えば選抜組とでもいえばいいか?)、グループとして蓄積された経験と歴史の伝承という意味でも彼女の役割は大きい。

こういうことを書くと若手の席がどうだとかその手のことをおっしゃる方が現れるが、それはまったく別の話。自分はこれまでいろんなグループを見てきた上で「オリジナル」の要素は絶対に失ってはならないと思っている。一回途切れたものを時間が経ってからやる分にはそれで構わないとは思うが。

話がそれてしまったが、佐藤さんの各TV番組やラジオ等での姿を見ると、あぁ芸能人になったのだなあとつくづく思う。トークでの突っ込み、ラジオでのMC、お約束の年齢自虐ネタ、本業である歌とダンス。6年前とは格段に進歩していることが如実にわかる。
加入前にソロで活動されていた頃は荒さや幼さも感じたけど、今こそそういう活動を見てみたい。それこそ「継続は力なり」で安倍さんのような方向に行くことだってできるのだ。

秋元康氏以外で初めてSKE48の楽曲を手掛けた彼女なので(今年春のこと)、そういった活動が増えていって欲しいと切に願う。



さて、佐藤さんのいるSKE48は昨年春のメンバーの大量卒業から正直立ち直っていないように感じる。
あの後も次世代を期待されていたメンバーが何人も抜け、また1期生2期生の多くがグループから去って行った。
空いたところにはAKB48の姉妹グループからメンバーが移籍してきているようにも見え、グループとして培ってきた芯がどんどん細くなっている気がする。

こうした事態を招いていることの理由の一つが、先の大量卒業の時の卒業コンサートがあまりにも完成していたからということがあると思う。

2012年11月の矢神久美の卒業発表に始まり、大みそかの紅白単独初出場。
紅白では須田亜香里が大回転を、藤本美月がバク宙を披露、そしてきれいなラインダンスを揃え大成功を収める。ここにグループとしての目標達成とグループとしての完成形が見えた。

そして年の明けた1月15日にはさらに8人が卒業を発表。
1月30日には卒業ソングをカップリングに収録したシングルが発売された。

SKE48『それを青春と呼ぶ日』


さらに3月には頭角を現していた秦佐和子が突然の卒業発表を行い、そのまま同月中に卒業公演を行った。

また同時期に放送されていたラジオ局を舞台にしたSKEのドラマでは、卒業をテーマにしたシナリオが組まれていた。その中にはセリフを言うのに涙が止まらないメンバーの姿があった。

そして4月13日、14日。
春コン2013「変わらないこと。ずっと仲間なこと」を迎える。

その中でメンバーたちの流した涙は数知れず、サプライズ発表、ステージ構成、セットリスト、これは解散コンサートなのではないかと思えるほどグループの歩みを確認するものになっていた。

メイキングから何から涙一色。これほど泣けるコンサート、自分は正直知らない。(泣けるシーンの長さで言ったら福田さんや安倍さんの卒業コンサート、BS中澤スペシャルを超えると思う)



これらを見ていくとふと気づく。
この流れ、1998年末から1999年にかけてのモーニング娘。とそっくりなのだ。

まあ大量卒業という部分はないが、『抱いてHOLD ON ME!』がヒットして紅白初出場を果たし、グループの形が見えてきてさあ年が明けてこれからというところで福田さんの脱退発表。

出演した各番組で涙を流し、シングルのカップリングとして収録された卒業ソング『Never Forget』で会場中の涙を誘い、メンバーが旅立っていくという構図。

そして福田さん卒業後のグループとしてのちょっとした停滞と行き詰まり感、メンバー同士の距離間の掴めなさまで。

こじつけの部分もあるかもしれないが、どうしても似ているなと思った。

モーニング娘。は1999年春のコンサートを後々まで引きずったメンバーがいた。

それは安倍さんであったり矢口さんであったりしたのだが(安倍さんは説明するまでもなく、矢口さんは2001・2年くらいに「この頃のライブが一番楽しかった」という発言がある)、一つの節目があまりにも大きくて所謂燃え尽き症候群みたくなってしまう。


同様にSKEがあのコンサートの後にメンバーの卒業が止まらなかったのはあのコンサートを節目と捉えたメンバーが多かったからじゃないのかなと少し考えている。モーニング娘。で言えば石黒さんのケースが近いだろうか?

モーニング娘。はその後、メンバー関係の再構築があり、そして新たな節目となる『ふるさと』と『LOVEマシーン』そして『21世紀』という名曲と出会い、新たな風を吹き込んだ後藤真希との出会いがあったわけだが、果たしてSKE48にも今後そうした出会いが訪れるのだろうか。