SKEブログ

年が明けてからSKE48の面々がブログを書いていて、応援中の佐藤実絵子さんも登場しております。
グループの創業時に学業との両立は厳しかろうと思いますが、この勢いのままグループを引っ張る存在になっていってほしいな、なんてことを思ったりします。

なんちゅうか、やっぱり日々レッスン積んで多くのステージの現場をこなしていくとみんな顔つきが変わってくるのがよく分かる。佐藤さんのブログの写真1枚とってもSKE立ち上げの頃と表情が違うことがよく分かります。
こういう前向きな変化はこちらの気持ちも明るくさせてくれて、ひいてはそれが人を惹きつける魅力になっていくんだろうなあ。



●「オリコン1位がすべての一番ではない」 <敬称略ですんません@2015追記(引用のため)>

『Never Forget』を歌ったことで明日香の上記の発言を思い出す方も多々いるみたいだけど、ちょっとニュアンスが違う感じで広まってしまっているようなので改めて少し書いておきます。

上記の発言はモーニング娘。が『抱いてHOLD ON ME!』で初めてオリコン1位を取ったときの明日香の発言。ASAYANの中で順位発表があって、メンバーたちが歓喜の涙を流したあとに発言を求められて明日香はこう発言した。ちなみに明日香も1位獲得を聞いて涙を流して喜んでいたことはけっこう忘れられている。

「オリコン1位がすべての一番ではない」という発言は、「順位がすべてではなく、何を伝えるか何を歌うかが大事」という意味合いでこの時明日香は言ったわけではなかったと思う。脱退に至る経緯の明日香の発言を聞けばその解釈が生まれる事情も分かるが(それだけ歌を大事にしていたから)、このとき順位に対して意識が強かったのは明日香の方だ。

オリコンの1位だけではなく他にも1位を取らなきゃならないものがいっぱいあるから、オリコンの1位だけに満足していてはいけない…それが明日香の言いたかったことであって、それは司会のナイナイの二人も分かっていたし、後に彩っぺが「明日香の言うすべての一番をとってやろう」って決めて、見事に『LOVEマシーン』でそれを果たしてから自らの脱退の決意をしたことを見ても、メンバーたちも明日香の発言の真意は分かっていたものと思われる。

また明日香となっちのラジオの中ではより明確に「カラオケチャートとかでも1位を取っていかないとね」と、そんな話もしている。
その回のASAYANでも映像が流れたが、和田マネが「ここからが本当のスタート」とメンバーたちに諭しているように、「オリコン1位がすべての一番ではない」とは「まだまだこれからだよ」って意味合いの強いものなのだ。

このASAYANの収録(9月17日)より前にモーニング娘。のメンバーたちは和田マネから手紙をもらっている。それは1998年9月10日放送のモーニング娘。8人がパーソナリティーを務めたオールナイトニッポンで放送の最後に和田さんから貰った手紙。以前ネバフォゲ考察で書き起こしたものをもう一度掲載。

和田さんからの手紙 1998.09.11
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モーニング娘。のみんな約2時間の放送おつかれさま。マネージャーの和田です。初めての、それもオールナイトニッポンでのDJ、どうでしたか?

僕が5人のメンバーに会ってから早いものでもう一年以上が過ぎますね。はじめは一人一人別々でASAYANのオーディションを受け、グランプリを目指し、頑張っていましたよね。その後グランプリを取り逃がし、一度は夢破れ、その頃はみんなきっと普通の平穏な生活に戻ると思っていたはずです。しかしその後つんくや僕たちスタッフたちの思いつきで5人のメンバーが集められ、モーニング娘。が誕生しました。そして大変な思いをして5万枚を完売させ、見事にデビューをしましたね。

でも、その頃5人はきっと、自分の夢の理想と現実とのギャップにたぶん相当苦しんでいたはずです。その上セカンドシングルでは追加メンバーが加わることになり、きっと僕はまったく信用されてなかったんじゃないかと思います。そして追加メンバーに加わった3人も先輩のメンバーへの気遣いや歌・ダンスでのチカラの差に、言葉にこそは出さなかったけれども「追加メンバーにならなければよかったのに」その頃はそう思ったことがあるはずです。

そんなモーニング娘。も8人になってからサマーナイトタウンも順調に売れ、昨日3rdシングルを発売することができましたね。今回のシングル、出だしは好調です。みんな頑張った甲斐がありましたね。本当にうれしいです。

僕は以前ある番組で一度シャ乱Qに手紙を書いたことがあります。そのとき書いた言葉で、君たちにぜひ伝えたい言葉があります。

それは「売れてからが本当のスタートライン」という言葉です。
これは曲が一曲売れたということではなく、世の中がちゃんと認めてからがスタートという意味です。僕から君たちを見ていると今まさにそのスタートラインにつこうとしているところだと思います。
これから長いマラソンになるのか、短距離走で終わるのかは君たち一人一人が決めることです。でもこれからの道も決して平坦ではないことは確かです。でもそんな中、自分の夢をかなえ、人に感動と勇気と安らぎを与えられるアーティストに一人一人が成長することを僕は望みます。

そして、この芸能界はとても厳しい世界だと僕は思います。一枚のシングルを出したきり二度と出せない人。最初はチカラをいれてもらっていたのに売れないと途中から全然チカラをいれてもらえなくなる人、決してすべてがアーティストの責任でもないのに、一番アーティストが責任をかぶります。そんな厳しい世界に君たちを引き込んだ一人として、常日頃責任感を感じています。時たま君たちに厳しい言葉を吐いたりもしますが、それも君たちに対する責任感のあらわれだと思って許してください。

たぶん君たちに僕が何のアドバイスもすることがなくなるくらい君たちが成長する時期が、いつかはやってくると思います。そのときは僕が森高やシャ乱Qの側を離れたときと同じように、僕が君たちの側を離れるときです。そのときが来るまで目一杯頑張りましょう。

つっぱっているときより素直な時の方が素敵な 中澤
もっと自分自身に自信を持った方がいい 石黒
いろんなことをどんどん吸収してほしい 安倍
夢中になるとまわりが見えなくなる 飯田
子供なのにいろんなことを考えすぎる 福田
いつもおどおどしている 保田
出たとこ勝負の 矢口
もう少し喋る前に考えた方がいい 市井

僕はこんな楽しいみんなと仕事が出来て幸せです。
それではこれからもよろしくお願いします。

                       和田 薫

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明日香は売れなきゃならないってことをよく分かっていながら、本当の気持ちの部分で「好きな歌を歌っていたい」って矛盾を抱えていたんじゃないかな。98年夏ごろから冬にかけての明日香の気持ちの葛藤を『もうひとりの明日香』等で読むと、その矛盾の意味するところが分かってくるような気がする。