未来の扉(中澤裕子ブログ)

年長組のハロプロ卒業が発表されたその時に、すっと『未来の扉』を出せることに姐さんの『Hello!』に対する深い思いが出ていると思う。

説明するのも今さらだが、『未来の扉』とはモーニング娘。のファーストアルバムに入っている曲で、平家のみっちゃんとの合同コンサートでありモーニング娘。初のコンサートの『Hello』公演でも歌われた曲だ。

渋谷公会堂での初コンサートは1998年7月12日のことだから今から10年前のことになる。『未来の扉』は明日香となっちがメインをとって姐さんや紗耶香と歌詞をかけあいながら進む役割のしっかりした曲で、かといえばサビの部分ではみんなで手を振って会場と一緒に盛り上がることもでき、初期曲の中ではコミカルで親しみやすい曲だった。

その年の秋の学園祭を回っていた頃にも『未来の扉』は歌っていた(1998年は学園祭ライブにも出演)。ちょうど10年前のモーニング娘。のライブと共にある曲だったのだ。明日香の卒業後は矢口がそのパートを引き継いだが、紗耶香卒業の武道館コンサートを最後に封印期間に入る(その後数年を経て歌われるようになったが…)。

そんな時代を過ごしてきた『未来の扉』を「開ける時がきた」と表現するあたり、モーニング娘。という名前すら付く前の姐さんが芸能界に対して臨んだあの時の「人生、冒険です」「24年間培ってきた人生を捨てる」という覚悟が時を経て蘇ったように感じられた。また、Hello!の立ち上げメンバーとしての矜持も感じ取ることが出来て「さすが、姐さん!」という思いである。

自分の中では2004年のなっち卒業コンサートの最後の最後に花道の先端に旧メン勢4人が立って歌ったことでHello!に対して一つの区切りはついてるものの、メンバーたちがどういう言葉を持って最後のHello!のコンサートに臨むのか興味のわくところではある。

もちろん少し寂しい気持ちもあるけれどね…
でも『未来の扉』の先の世界を自分は見てみたい。



P.S. そういえばそんなタイトルの娘。小説があったなあ(笑
続きを読みたかったのに未完で終わってしまったやつ。